猫が布を食べるウールサッキングについて
猫が布を食べる行為「ウールサッキング」
猫が毛布やタオルなどをかじっているシーンを見たことがありませんか?猫は色々なモノを口にいれる動物ですが、大体はストレス解消や歯が痒いためにする行為が多いため飲み込んだり、食べたりすることは少ないです。
そんな猫が誤って布を食べてしまうことがあります。猫が布を食べることを「ウールサッキング」と呼ばれいます。「ウールサッキング」には幾つかの原因があります。
今回はそんな記事です。
①ストレス
ウールサッキングをする猫は、離乳前の子猫が人間に育てられたり、早い段階で離乳した猫に多いと言われています。母猫に甘えることが出来なかったことから、母乳を吸う吸入行動がストレスからあらわれ布などを吸うようになります。
それが続くことで布などを食べる「ウールサッキング」が起きるようになります。
②ウールの味などに興味がある
布の原料である羊毛の根元に「ラノリン」という油分が付着しており、この油分に猫が興味をいただいて布をかじってしまうと考えられています。
また人間のワキからでる汗のニオイも「ラノリン」に似ているため、飼い主が着ていたTシャツやセーター、布団など噛む原因と言われています。
③食事に不満がある
猫は飼い主が用意してくれる食事に不満があると、食べずに別のモノを食べる場合があります。いつも用意しているキャットフードを残す、まったく食べようとしないなら猫の好みと違っている可能性があります。
また好みはあっているけど、猫が満足するまで食べれないなどの不満がある場合にも「ウールサッキング」をする事があります。
④猫の遺伝
シャム猫やビルマ猫などの東洋系の猫種に「ウールサッキング」をする猫が多くみられるため遺伝が関係していると言われています。
まとめ
猫が布を食べる行為を「ウールサッキング」と呼んでいますが、布の他に段ボール、綿、絹、麻、ビニール製のゴムなどを食べる場合も「ウールサッキング」と呼ばれています。
「ウールサッキング」は猫にとって危険な行為です。食べた布が食道に詰まったり、胃に送られても消化されずに胃の中に残ることが多いため、手術で取り出さなければいけません。
猫が布などを食べてないか、日頃から猫の周りのモノに注意の向けてみて下さい。