干支に猫が選ばれなかった理由
なぜ猫が干支のメンバーに選ばれなかったのか?
中国を起源とする干支ですが、干支に数えられているモノは現実の動物から伝説上の生き物まで12種類います。
順番に、子(ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(うさぎ)・辰(たつ)・巳(へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(いのしし)となっています。
このなかで今では人気ペットでもある猫が選ばれなかったのはなぜでしょう?今回はそんな記事です。
①起源場所に猫がいなかった
干支は中国の殷の時代が起源といわれています。その時代には猫の存在がなかったか、あるいは数が少なすぎて存在自体が知られてなかった可能性があります。そのため、当時の中国で存在や名前が知られている12種類の動物が選ばれたと考えられています。
②お釈迦様の復活を邪魔をしたから
この説はなかなか興味深いもので、お釈迦様の入滅(死)に関わったため干支に選ばれなかったというものです。
あるときお釈迦様が命を落とし、それを知った母親が復活の霊薬を袋に詰め枝に結び
地上に落としました。しかし、その枝が地上に落ちる前に木にひっかかり、それを見たねずみが薬の袋を取るために向かいます。
ところが、ねずみの前に猫があらわれて邪魔をしてしまったため、お釈迦様の復活が叶わず邪魔をした猫が干支に選ばれなかったという説です。
③ねずみに騙されたため
おそらく一番有名な説で、猫がねずみに騙されて干支に選ばれなったというものです。
神様が干支の動物を決めるため、「1月1日の午前0時にここに集まった動物の、最初から12匹目までを干支に選ぼうと思う」と言いました。
この話を聞いた動物たちは干支入りを目指し意気揚々でしたが、猫はその場にいなかったのでねずみに神様の話を聞きました。
この時ねずみが「1月2日の午前0時にここに集まった動物の、最初から12匹目までを干支に選ぶ」と嘘を猫にいい、その話を信じた猫が1月2日の午前0時に場所に向かうと干支は昨日で全て決まったと神様に言われます。この時に猫はねずみに騙されたことを初めて知ります。
このことがきっかけで猫はねずみを目の敵にして現在まで続いているという説です。
まとめ
猫が干支に選ばれなった説はいろいろありますが、一番馴染みあるのは最後の説ではないでしょうか。
ただ、干支の起源である中国とは別に独自の干支を採用している国もあります。ベトナムやチベットでは、干支の動物に猫が選ばれているので国によっては猫も立派な干支の仲間になります。